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笑気とは?

2018年3月21日

こんにちは!

今日はちょっとご紹介したいものがあります。

皆さまの中にも、歯医者さんがこわい…という方はかなり多いのではないでしょうか。

歯科治療中、麻酔も、削るのもこわくて、どうしても不安…そういった方に、ストレスなく行う方法があります。

それが鎮静法で、薬を使って精神を落ち着かせる方法です。鎮静法にはさらに、吸入鎮静法、静脈内鎮静法があり、当院に置いてある笑気は、前者の吸入鎮静法に属します。

こんなロボットみたいな大きな機械が笑気です!

ちなみに、静脈内鎮静法は、よく胃カメラをするときに、オエッとならないよう少し記憶をなくさせる(健忘効果)あの注射です。

笑気は、無色無味のガスで、下のようなマスクを鼻に当て、酸素と一緒に鼻から吸って頂きます。酸素と笑気の割合を変えながら、しっかり効く量と濃度で、気分を和らげていきます。笑気を吸うことで、まわりで何が起きようが、無関心な気持ちになりますし、痛い!と感じるライン(閾値)を上げてくれるので、痛みを感じにくくなります。

吸うとすぐ効き始めますし、調節もしやすい。また回復が早く、静脈内鎮静や全身麻酔と違って早く帰ることができます。

ただ、個人差があり、効きやすい人、効きにくい人がいらっしゃいます。また、マスクから笑気を吸うので、しゃべったり、口でしか呼吸ができない方では、効果が不安定で、他の2つの鎮静法よりも、効果はやや弱い、とゆう特徴があります。

 

【どんな方で使えるか?】

原則的にはすべての患者さんで使えます。

  1. 歯科治療に対して不安・恐怖心が強い方*ただし、コミュニケーションが問題なく取れることが前提(大人の方ではほとんど問題ないでしょう)
  2. 歯科治療のとき、脳貧血のような発作、意識消失、気分不良の既往のある方
  3. 嘔吐反射がかなり強く、型取りなどをすることが難しい方
  4. 循環器(心疾患、高血圧症など)の病気を持ち、ストレスを最小限にしたい、循環の安定を図りたい方

 

【使わない方がいい方、使ってはいけない方】

  1. 全くコミュニケーションがとれない、歯科治療に対してかなり非協力なお子様
  2. 妊娠初期の方
  3. 意思疎通困難な障害のある方
  4. 体内に閉鎖腔のある方(中耳炎、肺胞嚢など)
  5. 鼻呼吸ができない方
  6. 網膜剥離の手術を過去2〜3ヶ月で行われた方

また、気管支喘息や過換気症候群の方にも、時に注意が必要といわれています。

 

笑気を導入してから、嘔吐反射のある方でも問題なく型どりができたり、どうしても麻酔が怖くて泣いてた子も、全く嫌がることなく治療ができています。

上のような適応症、非適応症があるので、全員に使えるわけではないですが、どうしても、治療に対するストレスが大きいなぁ〜と、悩んでる方がいらっしゃれば、治療を楽に行うための方法として、検討されてみてもいいかもしれません。

まずはどんなものか聞くだけ…ちょっとどんなものかわからないので不安だけど興味あるな…その他いろいろ、何か聞きたいこと、わからないことがありましたら、気兼ねなくお尋ねください!